低評価レビューは3種類しかない。日用品31商品を調べてわかった読み方

日用品の比較記事を6ジャンル書きました。掲載したのは31商品、候補として目を通したものまで含めると50品を超えます。

そのあいだ、ずっと低評価レビューばかり読んでいました。星5ではなく、星1と星2から。

最初は「地雷を踏まないため」に読んでいるつもりでした。ところが6ジャンル分たまったところで見返すと、低評価の中身は3つの型にきれいに分かれていました。しかも買う前に本当に効くのは、そのうちの1つだけでした。

型1:商品は説明どおりに動いているのに、星1が付く

いちばん多いのがこれでした。

分かりやすかったのは歯の消しゴムのジャンルです。ここは商品全体の評価が低めに沈んでいます。理由ははっきりしていて、「歯が白くなる」と期待して買った人が「着色汚れしか落ちない」と知って落胆するからです。

けれど歯の消しゴムは、もともと歯そのものの色を変える道具ではありません。表面に付いた着色をこすり落とす道具です。商品は仕様どおりに働いていて、ズレていたのは期待のほうでした。

エアコン洗浄スプレーにも同じ構図がありました。フィン(薄い金属板が並んだ部分)用のスプレーを買った人が、「送風ファンの黒カビが落ちない」と書いています。ファンは対象外だと商品側は明記しているのですが、そこは読まれません。

洗濯槽クリーナーだと「2回目から何も浮かなくなった、効かない」がこれにあたります。1回目で汚れが落ちきったあとなら、浮かないほうが正常です。

この型は、レビューを読まなくても防げます。商品ページの仕様欄を1分読めば済んでしまう。だから読む価値としては、いちばん低いと思っています。

型2:同じ性質が、人によって長所にも短所にもなる

面白くなるのはここからです。

流せるトイレブラシを調べていて、レックの「ポイッとクリーナー」の評価が真っ二つに割れているのを見つけました。低評価は「水に浸すとすぐ崩れる」「ゴシゴシ磨けない」。ところが高評価には「よく溶けるから、水圧の弱いマンションでも詰まる心配がない」と書いてあります。

同じ「崩れやすさ」を、片方は欠点として、もう片方は決め手として書いていました。欠陥ではなく、設計思想が誰に向いているかの違いです。

汗拭きシートでも同じことが起きていました。ある商品の低評価には「刺激が強すぎる」と「爽快感が物足りない」が同居しています。冷たさの好みが正反対の人たちが、同じ商品を両側から削っているわけです。

せっけん系のボディソープに付く「さっぱりして良い」と「つっぱる、きしむ」も、成分の性質としては同じことを言っています。

この型を見つけたら、読み方を切り替えたほうがいいです。「欠点が書いてある」ではなく「自分はどっち側か」を見る。低評価の裏側に、自分にとっての決め手が隠れていることがあります。

型3:「1セットで足りる」と思っていた

そして、買う前に読む価値がいちばん高かったのがこの型です。

エアコンのファン用洗浄剤を調べていたときに気づきました。複数の商品で、低評価の中身が「すすぎ液が足りない」に集中しています。汚れは落ちるのに、付属の量では流しきれないという話です。

だから霧吹きや加圧式スプレーを別に買い足すのが、経験者のあいだでは半ば定番の対策になっていました。別ブランドのオールインワンキットでも、すすぎ液の不足はほとんど同じ形で指摘されています。

エアコン内部クリーナーの一部には「1本では足りず、1台に2本要る」という声もありました。

これは商品ページを何度読んでも書いていません。メーカーは1セットで完了する前提で書くからです。実際にやってみた人しか知らない追加コストが、星1のなかに落ちています。

買う前にいちばん知りたかったのは、まさにこれでした。

結局、どこから読むか

3つの型が見えてから、読む順番を変えました。

星1を上から順に読むのはやめました。代わりに、低評価の中から「別に買い足した」「思ったより時間がかかった」という話だけを拾います。型3が最短で見つかります。

そのあとで、評価が割れている商品を1つ選び、高評価と低評価を1件ずつ読みます。同じ性質を裏表から書いていることが多いので、自分がどちら側かがすぐ分かります。

型1は商品説明に戻れば済むので、読みません。

ちなみに私が使っている歯の消しゴムは、着色汚れは気持ちよく落ちます。ただ力を入れると歯を薄く削っているような手ごたえがあって、そっと動かすようにしています。この「加減がいる」も、買う前に知りたかったことのひとつです。

おわりに

31商品ぶん読んでみて、いちばん変わったのはレビューの見え方でした。

低評価は、商品の採点表ではありませんでした。買った人と商品のミスマッチの記録でした。

そう思って読むと、星1は「避けるべき商品」ではなく「自分に合うかどうか」を教えてくれます。同じ星1が、自分にとっては買う理由になることさえあります。

この読み方で書いた比較記事です。よければ答え合わせに使ってください。

この整理が買い物の役に立ったら、スキで教えてもらえると次の調査の励みになります。

この記事を書いた人

ものしらべ|低評価レビューまで読んでから買う人。

日用品と消耗品の比較を、低評価レビューの争点分析つきで出しています。次はドリップコーヒーを調べる予定です。

  • #最近の学び
  • #レビュー
  • #買い物
  • #日用品
  • #Amazon